今帰仁村は、沖縄本島北部の本部半島の北東部に位置し、「ムラ・人・農が織りなす ゆがふむら」を将来像とする。世界遺産の今帰仁城跡でも有名だ。スイカの産地としても知られる農業立村で、現在、農業と観光資源を融合させた村づくりが進められている。(北部報道部・伊集竜太郎)

桜まつりの時季には多くの来場者が訪れる今帰仁城跡=今帰仁村今泊(今帰仁村提供)

 同村には19の行政区があり、計4162世帯、9584人(9月1日現在)が暮らす。総面積は古宇利島を含め39・89平方キロメートル。町村制施行により、1908年4月1日に誕生した。

 村総務課によると、内閣府が実施したアンケートでは、人口5千人以上1万人未満の自治体のうち、2010年と比較して、11年から3年間平均の転入超過の割合が全国17位となった。同課は要因として、「民間による別荘地の整備やアパート新築による人口流入が原因」としている。

 名所といえは今帰仁城跡。13世紀ごろ~1416年まで、三山時代に北山の拠点になったグスクだ。標高100メートルの場所に位置し、起伏に富んだ地形につらなる城壁がその歴史を物語る。2000年には世界遺産に登録された。年間約26万6千人(13年度)が訪れ、毎年1月下旬~2月上旬には今帰仁グスク桜まつりが開かれ、多くの来場者が訪れる。

 農業では生産量がスイカとゴーヤーは県内一。キクやマンゴー、サツマイモ、黒毛和牛の子牛は県の拠点産地として認定されており、エノキダケなどのキノコ類やクヮンソウ、アグーなども今帰仁に特化した産地づくりとして取り組んでいる。

 また、農業と観光の連動した施設としては、10年に閉校となった湧川小の校舎などを活用した6次産業化施設、今帰仁の里『あいあい手づくりファーム』がある。11年に村と農業生産法人「あいあいファーム」が契約を交わし、その後、農産物加工場やレストラン、宿泊棟などを整備。農業や食育、ものづくりを通した健康づくりに貢献する施設として活用に期待がかかる。

 そのほか、村づくり交付金事業を活用し、村の地域農業活動拠点施設として13年4月、村天底のワルミ大橋近くにオープンした「橋の駅リカリカワルミ」もある。12年には村観光協会も設立され、民泊事業にも力を入れている。

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 沖縄タイムスふるさと元気応援企画、今帰仁村の観光・物産と芸能フェアが3~5日まで、那覇市久茂地のタイムスビルで開かれる。期間中、村の特産品展示・販売のほか、民俗芸能公演などもある。問い合わせは沖縄タイムス社、電話098(860)3000。