沖縄ハム総合食品(読谷村、長濱徳勝社長)と沖縄物産企業連合(那覇市、羽地朝昭社長)はこのほど、台湾向けに販売する飲料商品「紅麹酢(べにこうじす)」を開発した。15日ごろから台湾全域のドラッグストアや百貨店、スーパーなどでテスト販売を始める。台湾でも近年高齢化が進み、食の安全や健康食品に関心が高まっており、沖縄の健康長寿のイメージと合わせて台湾市場に新商品を売り込む狙い。

台湾の健康食品市場向けに健康飲料商品「紅麹酢」を販売する沖ハムの長濱徳勝社長(右から2人目)と沖縄物産企業連合の羽地朝昭社長(同3人目)ら=30日、県庁

 沖ハムの県産パパイアを乳酸発酵させた機能性飲料商品「ギャバミン」をベースに、悪玉コレステロールを減少させる働きのある物質「モナコリンK」を含んだグンゼQOL研究所生産の紅麹と久米仙酒造のもろみ酢を加え、紅麹・黒麹・乳酸の「3つの発酵力」をコンセプトに開発した。県の中小企業課題解決・地域連携プロジェクト推進事業の支援を受けた。

 沖ハムが製造し、物産企業連合が販売を手がける。台湾側の販売は、伊藤園や味の素などの台湾総代理店を務める大冠国際開発事業がドラッグストアや量販店約30店舗に、中琉物産企業が百貨店や高級スーパーなど30~40店舗に出荷する計画。

 価格は1800台湾ドル(日本円で約6千円)で来年2月までに6千本を販売、約4千万円の売り上げを目指す。国内向けは3240円(税込み)で、2千本(約600万円)の販売を見込んでいる。

 30日県庁で会見した羽地社長は「台湾市場向けに既存の商品を提案するだけでは売れない状況で、新しい商品が求められていた。店頭販売の方法も考えながらアピールしていきたい」と話した。

 中琉物産企業の張素秋・總経理は「台湾でも伝統的な食品として知られている紅麹が、沖ハムのおかげでパワーのある商品になった。健康志向が高まる台湾での販売に期待している」と話した。