【南城】数え97歳の長寿を祝うカジマヤーのパレードが9月28日、つきしろ自治会(約1100人)で初めて行われた。宮古島市伊良部仲地出身の糸数方建さん(95)が乗った車を先頭に約1時間行進し、区民から拍手を送られた。糸数さんは「つきしろは、いい場所。区民が祝ってくれて、ありがたい気持ちで胸いっぱい。今後は孫たちの成長を見守りたい」と喜んだ。

カジマヤーのパレードが、つきしろ自治会で初めて行われ、糸数方建さん(中央)の晴れの日を祝った=28日、南城市

 つきしろは岩山だった場所が開発され、1976年から入居の始まった新しい集落。カジマヤーの年齢を迎えた人はこれまでにもいたが、今回は地域でお祝いしようという声が上がり、パレードと祝賀会が企画された。

 糸数さんは戦前、那覇市出身の妻を頼って本島に移住。徴兵されて中国で終戦を迎え、戦後は米軍基地や自動車学校で働いた。長女の木下照美さん(70)の呼び寄せで94年、那覇市田原から引っ越し。やしゃご2人を含む58人の子孫がいる。

 公民館での祝賀会では空手演武や琉球舞踊もあり、糸数さんの晴れの日をにぎやかに祝った。新城辰夫自治会長(73)は「パレード開催は、お年寄りに希望を持たせることにもつながる。お祝いできて良かった」と話した。