沖縄県は2日までに、沖縄本島周辺離島8村と水道広域化を図る方針を決めた。年内にも基本合意を結ぶ。最も水道料金が高い北大東村では沖縄本島平均の約2・8倍に上るなど小規模離島の水道コストは高く、供給を県企業局が担うことで運営の安定や料金格差の是正を目指す。これに伴い県企業局から受水する沖縄本島と伊江の23市町村は水道料金引き上げも予想されるが、県は運営基盤が弱く将来の安定供給が困難な離島の現状に理解を求める考えだ。(溝井洋輔)

 県が広域化を進めるのは渡嘉敷、座間味、粟国、渡名喜、南大東、北大東、伊平屋、伊是名の8村。9月上旬に方針を決定した。粟国村を皮切りに詰めの調整を進めており、2日には県庁で伊礼幸雄伊平屋村長に説明した。

 年内に8村と基本合意を結んだ後は、県企業局から受水する沖縄本島と伊江の計23市町村へ理解を求める作業を本格化させる。2015~16年度は県企業局による国への認可変更手続きなどを進める。8村すべての広域化を21年度に完了させる計画で、早い村は17年度から先行実施する。

 12年度の県のまとめによると、10立方メートル当たりの水道料金は8村の最も高い北大東で3535円。南大東3354円、粟国3250円と続き、沖縄本島平均の1265円を大きく上回っている。

 水道料金を少しでも低く抑えようと8村すべてが一般会計からの繰り入れで対応しているが、県は将来的な安定供給を困難視。地域間格差や定住の支障になっている現状を課題として、13年度から渡嘉敷村や座間味村などで技術支援と広域化への課題を探る実証事業を進めていた。

 県企業局から受水する本島の23市町村の料金引き上げ幅は、8村での施設整備費に左右されるため、現時点では固まっていない。

 県は8村に対し、広域化に伴う負担軽減分は、水道料金を下げて住民に還元することを求めている。