【平安名純代・米国特約記者】米国防総省は1日午後2時10分ごろ、ペルシャ湾で訓練中の米海兵隊垂直離着陸輸送機MV22オスプレイが強襲揚陸艦「マキン・アイランド」から離艦直後に失速し、乗員2人が脱出、1人は海上で救助され、残る1人は行方不明になっていると発表した。複数の米紙は、墜落の危機が生じたため、乗員が脱出を余儀なくされ、海へ飛び降りたなどと報じている。

 機体は一時的にエンジン出力が低下した後、パイロットが制御を回復し、着艦した。出力低下の原因は分かっておらず、調査を進めている。米当局によると、救助された乗員の容体は安定しており、残り1人の行方を海軍と海兵隊が捜索している。

 米カリフォルニア州サンディエゴの海軍施設を拠点とする米海軍の強襲揚陸艦「マキン・アイランド」には、海兵隊員約4千人が乗艦。オスプレイや水陸両用車などを搭載し、7月末からシリアとイラク作戦のため、ペルシャ湾に展開していた。政府は離島奪還作戦で活用する新型艦艇を海上自衛隊に導入する可能性を検討しており、小野寺五典前防衛相は7月上旬にサンディエゴで同艦を視察していた。

 オスプレイをめぐる事故では、2011年7月7日にアフガニスタンで離陸時に乗員が転落して死亡。ことし5月19日には、米ノースカロライナ州ニューリバー海兵隊航空基地所属の乗員1人が訓練中に転落死している。