サッカー日本代表に那覇市出身の田口泰士選手(23)が初選出された。県出身プレーヤーで2人目の快挙。国際試合での活躍が待ち遠しい

▼小禄南小、小禄中時代から各年代別の日本代表に名を連ねた逸材。県内大会での活躍を何度か取材したが、ボールを扱う技術とセンス、視野の広さは当時から際立っていた。あのあどけないサッカー少年が…と思い出すと感慨深い

▼流経大柏高(千葉)時代には全国制覇を何度も経験した。2009年に入団したJリーグ名古屋グランパスでは出場機会に恵まれないシーズンが続いたが、一昨年から中盤の底のポジション、ボランチで起用され、才能を開花させた

▼司令塔として中盤でボールを奪い、鋭いパスでカウンター攻撃を演出する姿は風格すら漂う。旧ユーゴスラビア代表の名選手だったドラガン・ストイコビッチ前名古屋監督が、スペイン代表の司令塔シャビ選手を引き合いに出して絶賛したのもうなずける

▼5日のJリーグ第27節では、ゴールをお膳立てする二つのアシストを記録。「旬」の勢いを感じさせた

▼代表選手はサッカー少年のあこがれ。沖縄の子どもたちの目標として、このまま定着を期待したい。生き残りの競争は激しいだろうが、代表のゲームメーカーとして18年ロシアW杯のピッチに立つ勇姿を楽しみにしている。(田嶋正雄)