5日午後3時45分ごろ、国頭村与那の海岸で、写真撮影をしていた米空軍兵の男性3人が高波にさらわれ、約2時間後に1人が沖合約200メートル付近で見つかり、間もなく死亡が確認された。午後11時現在、残り2人は行方不明。

ライトで海上を照らし捜索を続ける消防隊員ら。時折、旧道まで波しぶきが上がった=5日午後8時28分、国頭村与那

国頭村与那の水難事故現場

ライトで海上を照らし捜索を続ける消防隊員ら。時折、旧道まで波しぶきが上がった=5日午後8時28分、国頭村与那 国頭村与那の水難事故現場

 沖縄県警と消防、海上保安庁は午後10時ごろに捜索を打ち切った。米軍ヘリは2機出動し捜索を続けている。当時、台風18号の影響で、各地に波浪警報が出ていた。糸満市では遊泳中の高校生が高波に流されたが、無事救助された。

 名護海上保安署や名護署によると、波にさらわれた米空軍兵の男性3人は20~50代で、沖縄には出張中だった。一緒に居た別の男性3人も同じく出張中で、海岸を訪れた6人中4人が、岩場で海を背に写真を撮ろうとしたところ高波にさらわれた。当初4人が岩場にしがみついた状態で、1人は自力で岸に上がった。

 県警や海保などが捜索し、午後5時50分ごろ、海保のヘリが現場付近の海上に浮いている男性を発見した。海保によると、当時は風速約10メートル、波の高さは約5メートルだった。

 現場は、新与那トンネルの開通まで使われた海岸に面する旧道付近。現在は封鎖され車両は進入できない。住民によると、地元では波が高いことで知られ、岩壁沿いでの釣りやサーフィンで利用する人はいるが、普段は近寄らないという。

 夜の捜索が続く間も、波が岸壁にぶつかるたびにしぶきが上がり、ごう音が響いていた。

 糸満市喜屋武の海岸では5日午後4時30分ごろ、同級生3人で泳ぎに来ていた男子高校生(17)=豊見城市=が高波に流されたが、那覇海上保安部の捜索で無事救助された。

■残波の不明女性、遺体で見つかる

 読谷村の残波岬で4日に行方不明になった西原町の女性(58)が5日午前6時30分ごろ、宜野湾市伊佐の沿岸で、遺体で見つかった。宜野湾署や消防がその場で死亡を確認した。女性は強風にあおられて崖から転落したとみられ、警察や消防などが捜索していた。同署が死因や死亡した経緯など詳しく調べている。

 県警によると、女性は4日午前、夫と2人で残波岬を訪れたが、1人で灯台付近に向かって歩き、そのまま行方が分からなくなっていた。5日午前、宜野湾市伊佐の沿岸に浮いているのを近隣住民が発見し110番通報した。