【北中城】健康長寿のまちづくりに取り組む沖縄県北中城村役場で、いすの代わりに筋力トレーニング用のバランスボールを使う試みが、じわりと広がっている。利用している職員はボヨンボヨンと姿勢よく腰掛けながら「ウエストがすっきりした」「仕事もはかどる」などと話し、効果を実感している。(大城大輔)

バランスボールに座って業務に励む北中城村職員=村役場

 真剣な表情でパソコンに向き合う職員の足元に視線を落とすと、色とりどりで、ゆる~い感じのバランスボール。現在、7人がいすの代わりに使っている。

 真っ先に始めたのは健康保険課健康対策係長の棚原昌也さん(39)。ことし4月に異動してきたが体重98・7キロ、腹回りは101センチのメタボ予備軍で、「会議ではメタボや肥満の話ばかり。逃げ出したくなる思いだった」と苦笑する。

 そこで、7月から同僚と自費で始めたのがバランスボール。健康を意識することで間食も減り、3カ月で腹回りは3センチほど、ベルトの穴は二つ分縮まったという。

 バランスボールに座りながら、足を机に引っかけて振り返り、席の後ろのファイルを取る技も習得。「脱メタボ予備軍を目指して、小さな楽しみを見つけながら続けています」

 9月には企画振興課にも波及。健康長寿のまちづくり計画を担当する平良由佳梨さん(33)も実践し、「眠気もなくなり、仕事の効率も上がる」と笑顔。「役場を訪れた村民がびっくりするけど、それをきっかけに健康について会話も弾む」と、思わぬアピール効果も。

 広報の比嘉隆一さん(27)も「体幹が鍛えられて、姿勢もよくなった気がする」。役場では朝8時半と午後3時にラジオ体操も実施。平良さんは「職員が率先して健康づくりに取り組んで、意識向上につなげられたら」と話した。