【シンガポールで座安あきの】沖縄タイムス社主催の海外市場視察団は7日、シンガポール海峡のコンテナターミナルが見渡せる資料館「マリタイムギャラリー」と、アジア最大の大型宴会場を持つシンガポールの新名所「マリーナ・ベイ・サンズ」の会議施設を視察した。中長期的な経済成長を見据え、政府主導で進められている産業開発の一端に触れ、参加者は計画性の高さと規模の大きさに圧倒された様子だった。

シンガポールの物流産業の歴史と現状について説明を聞く海外市場視察団のメンバー=7日、シンガポール・「マリタイムギャラリー」

 県のシンガポール委託駐在員の遠山光一郎氏が通訳と案内を担当した。

 シンガポール港は世界5大貿易港の一つで、世界600の港湾につながり、1日千隻の船が往来している。貨物を積み替えるトランジット業務など輸出入業のほかに、貨物船や給油船の造船、修繕、石油掘削機の製造など港湾に関連する企業は5千社に上り、主要産業の一つとなっている。

 資料館では、コンテナや貨物船の模型のほか、港湾近辺の1万隻の動きを画面上で認識できる管制塔システムや貨物船操縦席のシミュレーターがあり、高度な物流機能を紹介していた。

 マリーナ・ベイ・サンズは55階建ての巨大な3棟のホテルに2560室があり、客室稼働率は年平均98%。用途に応じて大型から小規模まで多様なイベント・会議に対応できるコンベンション施設は全体で65%の稼働率があるという。

 地下にあるカジノも施設運営に欠かせない収益源で、同施設シニア・セールス・マネジャーのアダム・ブラッシャー氏は「カジノ導入には当初、多くの国民が反対していたが、政府がさまざまな規制を設けて統制し、収益も上げている。現在は賛成者の方が多くなっているだろう」と話した。