プロバスケットボールTKbjリーグの琉球ゴールデンキングスに2007年参入時から所属し、3度のリーグ優勝に貢献したフォワードの山城吉超さん(30)が、7年間のプロ生活を終えた。8日、沖縄タイムス社を訪れ、胸中を語った。(勝浦大輔)

 やましろ・よしき 1984年生まれ。久米島町出身。具志川中(現久米島西)1年からバスケットを始める。興南高時代は3年連続、大阪商大時代に1度、国体メンバーに選出。

 昨季、2季ぶりのリーグ優勝を果たした。「目標としていた県出身HCでの頂点。シーズンを通して自分の調子も良く、(引退の)これ以上のいい形はないと思った」と決断の理由を語った。

 昨季レギュラーシーズンの出場時間は161分と長くはないが、愛くるしいキャラクターと2メートル越えの外国人選手に劣らない力強いプレーで、多くのファンを魅了した。ホーム戦で一度コートに上がれば、3千人超の観衆から「待ってました」と言わんばかりの歓声、拍手に包まれた。自身も「何でか分からない」と苦笑するが、「HCに『流れを変えてこい』と送り出された時、自分より先にファンが流れを変えてくれた」と感謝する。

 12年、プレーオフ目前の4月に左膝前十字靱帯(じんたい)を断裂。長期欠場を余儀なくされた。興南高時代に右足を負傷し、さらに左足も手術したことで引退も考えたというが「このまま終わったら後悔する」とリハビリに専念。翌年2月の大阪戦で見事復帰を果たした。この復帰戦が、所属した7季を通して一番思い出深いと言い、コートに立った時の観客の声援に「ジーンときた」と振り返った。

 年齢もまだ若く、引退を惜しむ声もある中、「完全燃焼」ときっぱり。今後は飲食業に携わりながら、出身地の久米島をはじめ離島を回りたいという。「時間を見つけて子どもたちと触れ合い、恩返しをしていきたい」と笑顔で話した。