「らい君のために使って」と貯金箱ごと持ってきた幼い子ども、「私の退職金です」とお札を置いて名乗りもせずに立ち去った女性、バイト代を寄付したちょっとやんちゃな中高生もいたという。週末の街頭では、募金箱を持った人に駆け寄ってお金を入れながら「頑張ってね」と涙目で声を掛ける人も

 ▼重い心臓病を患う松島良生(らい)君が渡米して心臓移植手術を受けるための費用を集めている「らい君を救う会」に多くの善意が届いている

 ▼家族のもともとの知り合いだけでなくその友人、PTA関係者、サッカーでつながる仲間…助けたいという素朴な気持ちでつながった人が活動をしている。それに応えて、さまざまな団体や企業から額の多寡を問わず続々と思いが寄せられている。個人で周囲から募り、届ける人もいる

 ▼共同代表の當山みゆきさんは、容体を気遣いながら「(移植に向け)せっかく道は出来ている。一日も早くつなげたい」と話す

 ▼良生君は、体調に波がある中、10時間を超える渡米の長旅に備え少しでも体力をつけようとしているという

 ▼父親の良道さんは、支えてくれる幼いころからの友人らをはじめ周囲へ感謝し「良生もこんな大事な友達と過ごせるよう、早く学校に返してやりたい」。良道さんの願いが早く実現することを、祈らずにいられない。(安里真己)