沖縄給油施設(那覇市、櫻井孝治社長)は9日までに、那覇空港の航空便数の増加など需要増や台風の影響による燃料不足を解消するため、約4千キロリットルのタンク1基を増設し、5基体制にすることを決めた。11月に着工し、来年7月から運用を始める。 

 那覇空港の燃料タンクは計4基で、実質容量は計1万3千キロリットルで6~8日分を蓄えている、夏の観光シーズンなどのピーク時は、航空機への1日供給量は1650キロリットルに上る。台風接近時は、高波などの影響でタンカーが接岸できない日が続き、タンクへの燃料供給ができなくなる。貯蔵量が3千キロリットルを下回れば緊急事態となる。

 通常、航空機は燃費向上のために重量を軽くするために片道分の燃料を搭載し、到着後に供給する。沖縄本島に5日に最接近した台風18号の際は、タンカーが接岸できない状況が3~4日間続いた。本土発の便は往復分の燃料を搭載する「タンカリング」で航行し、那覇での給油をなるべく回避する措置を取った。

 同社によると、設置の検討は3年前から検討されており、資金がまとまった事から増設した。同社は1974年、日本航空、全日空、日本トランスオーシャン航空の3社の共同出資で設立された。