ロイヤルホールディングス(東京都、菊地唯夫社長)は9日、那覇空港に就航する航空機の機内食を製造する工場を那覇空港近くの国際物流拠点産業集積地域那覇地区に来年7月に開設すると発表した。機内食を製造する子会社の福岡インフライトケイタリング(福岡市、坂田巖社長)が開設する。

沖縄に機内食工場を設置すると発表した(右から)ロイヤルホールディングス菊地唯夫社長、県商工労働部の玉城恒美産業振興統括監、福岡インフライトケイタリングの坂田巌社長=県庁

 ロイヤルホールディングスは、観光客の増加や那覇空港に就航する航空便の増便、新国際ターミナル開業による外国人観光客数の大幅増などを高く評価。第2滑走路が2020年に供用が予定され、将来的にも就航便の増加が期待できるとして、工場進出を決めた。

 倉庫や事務所などを含む、延べ床面積は1520平方メートル。11月から着工し、総建築費は約3億円を見込んでいる。従業員数は約100人を計画し、県内から採用を予定している。当面は1日当たり600~700食を製造し、最大で2千500食を作ることができるという。

 沖縄の素材を使ったメニューの提案もする予定で、イスラム教の戒律を守った「ハラール」専用の調理場も設ける。

 今後、各航空会社との契約を詰めていく予定。

 ロイヤルグループが空港で機内食を製造する工場を開設するのは、福岡、関西国際に次いで3空港目で、規模も3番目になっている。

 同グループは、1975年に那覇空港旅客ターミナルビル開業以来、空港内での外食事業を展開し、コーヒーショップなど6カ所の店舗を営業している。2004年4月には那覇市にリッチモンドホテル那覇久茂地を開業するなど沖縄県への進出も積極的だ。

 同社の機内食は、食品の安全性や品質において世界で認められた優秀な機内食会社に贈られる2013年度「ワールドワイド・プラチナ賞」、「アジア太平洋地域・金賞」を受賞するなど評価も高い。

 9日に県庁で記者会見した菊地社長は「質の高さを常に意識している。観光に訪れる人々に機内食でも満足してもらい、観光客増加に貢献していきたい」と意気込みを語った。