早稲田大は9日、「石橋湛山記念早稲田ジャーナリズム大賞」の大賞3作品を発表し、文化貢献部門で県系のノンフィクション作家、与那原恵さん(56)=東京都=の著作「首里城への坂道~鎌倉芳太郎と近代沖縄の群像」(筑摩書房)が選ばれた。贈呈式は11月14日に行われる。

与那原恵さん

 与那原さんは「昨日受賞の報告を受けた。受賞をきっかけに、鎌倉の功績が広く知られるようになれば」と喜びを話した。

 「首里城への坂道」は、型絵染作家で琉球文化の研究者として知られる鎌倉芳太郎(1898~1983年)の自伝を基に、交流のあった人々を「群像」として、逸話を交えてまとめた。同作品は7月にも、第2回「河合隼雄学芸賞」を受賞している。

 与那原さんは58年東京生まれで両親が沖縄出身。著書に「美麗島まで」(文藝春秋)などがある。

 このほか、草の根民主主義部門は下野新聞の連載企画「希望って何ですか~貧困の中の子ども~」、公共奉仕部門はNNNドキュメント取材班のNNNドキュメント14「自衛隊の闇~不正を暴いた現役自衛官~」が選ばれた。

 同賞は社会的使命、責任を自覚した言論人の育成などを目的に2000年に創設され、今年で14回目。