「政治家の『頑張った』という言葉は意味を持たない。主張するだけでは免罪符にならず、結果だけが歴史に残る」。この小欄で、民主党政権下の県選出与党議員らにそう投げ掛けたことがある。普天間飛行場の名護市辺野古移設に回帰した政権に対し、県内移設反対を訴えていた

▼公明党県本は週明けから、県知事選の対応を協議する。辺野古沿岸の埋め立てを承認した仲井真弘多知事への反発は強い。県政与党だが、自主投票の公算が大きいという

▼いずれの結論でも苦渋の選択に違いない。自主投票であれば、辺野古移設に反対し、県外移設を求める姿勢を鮮明に示すことになる

▼批判の矛先は公明党自身にも向けられる。埋め立て承認を求め、辺野古の海で新基地建設に着手したのは公明党が支える安倍政権だからだ

▼県外移設を主張していた自民党県連は、党本部に屈服する形で辺野古容認に転じた。公明党県本は自らの政策を堅持し、逆に党中央の方針を変えてねじれ解消する道に突き進むのか。中央と対峙(たいじ)するのは険しい。だが、国政与党の一翼が県外移設に舵(かじ)を切れば、重大な政策転換だ

▼この数日中に出される決断は沖縄の選挙史に残るものになる。それは知事選だけにとどまらないはずだ。基地問題と連動し、国政に波及する。平和の党とは-、その原点を問いたい。(与那原良彦)