沖縄県産素材を使った化粧品の製造・販売を手掛けるポイントピュール(久米島町、大道敦社長)の育毛剤と美白ジェルが10日までに、厚生労働省から「医薬部外品」の承認を受けた。薬事法で医薬品と化粧品の中間的な商品に位置づけられ、予防や改善効果をうたうことができる。来年3月に発売予定。付加価値を高めた商品として国内外で売り込みを強化するほか、ノウハウを生かして他社からの委託製造(OEM)の分野でも受注増を見込む。

医薬部外品の承認を示す書類を手にする大道敦社長(左)、大道りつ子専務=那覇市安里、同社ショップ「琉球コスメハウス」

 大道社長は「県内で企画・製造された医薬部外品は珍しいのではないか。他社との差別化を図りながら、業界の底上げにもつなげたい」と話している。

 同社は医薬部外品の開発・製造に向け、2011年に県から製造業者と製造販売業者の許可を取得。国の助成も受けながら、約5千万円かけて自社工場に新たな製造ラインや研究室、スタッフをそろえた。商品の原材料・成分の効能を証明するデータを添え、科学的評価を担う独立行政法人・医療薬品医療機器機構(PMDA)に書類を提出。約2年の審査を経て、ことし9月までに2商品が国の承認を受けた。

 医薬部外品として売り出すのは、久米島海洋深層水や県産素材を使った自社ブランド「Ryuspa(リュウスパ)」シリーズの2商品。

 薬用育毛剤はオタネニンジン、カンゾウ、センブリの有効成分が頭皮の血行を改善、発毛を促す。薬用美白ジェルはシミやソバカスの原因となるメラニンの生成を抑制する、ビタミンC誘導体3-Oエチルアスコルビン酸を含み、補助成分としてアセロラやシークヮーサー、アロエなどのエキスを加えた。

 価格は4千~5千円を想定。2商品、OEM受注を含め年間約5千万円の売り上げを目指す。現在、別の2商品も申請中。大道社長は「特に海外では商品の説明を求められる場面が多い。日本製で予防効果も示せれば、需要が大きく広がるだろう」と期待している。