【本部】70年前の10・10空襲で米軍に撃沈された旧日本海軍の潜水母艦「迅鯨」の犠牲者135人の慰霊祭が10日、本部町健堅の鎮魂碑前で開かれた。

「迅鯨」の犠牲者に手を合わせ最後の慰霊祭に臨む中村さん(右)ら=10日、本部町健堅

 当時、町健堅と瀬底島の間で撃沈され、海に投げ出された乗組員を助け、2000年に石碑を建立した中村英雄さん(85)らが、冥福を祈り合掌。最近は訪れる遺族もいないことから、慰霊祭は今年で最後となった。

 慰霊祭には中村さんや町遺族会会長、地元の関係者ら約10人が出席。石碑の前で手を合わせ、戦没者に祈りをささげた。中村さんは「今年で70年の節目となったが、訪れる遺族もいない。われわれで最後に冥福を祈り、区切りにしたい」とあいさつした。

 町遺族会の我部政寿会長(71)は「町には12の慰霊塔があるが、70年の歴史の中で遺族も少なくなってきた。どう継承していくか、今後は行政の力を借りなければ難しい」と懸念した。