大型で非常に強い台風19号は11日、沖縄本島地方と大東島地方を暴風域に巻き込みながら北上した。糸満市で小学生の女児(9)がドアに指をはさまれ切断するなど、10日から計27人が負傷した。沖縄気象台によると、24時間雨量は11日午後11時までに国頭村で475・5ミリ、東村で424・5ミリの観測史上最大値となり、本島北部を中心に記録的な雨になった。最大瞬間風速は南城市玉城糸数で午前10時1分、49・7メートルを記録した。停電も一時4万3300世帯に上った。

台風19号の大雨で地盤が崩れた住宅地の一角=11日午後0時半ごろ、那覇市首里久場川町(国吉聡志撮影)

台風19号 11日21時現在

台風19号の予想接近時間

台風19号の大雨で地盤が崩れた住宅地の一角=11日午後0時半ごろ、那覇市首里久場川町(国吉聡志撮影) 台風19号 11日21時現在 台風19号の予想接近時間

 12日の24時間雨量も本島では300ミリの雨が降る恐れがある。気象台は13市町村に土砂災害警戒情報を出し、厳重な警戒を呼び掛けている。風も12日は、本島中南部と北部で最大風速45メートル、最大瞬間風速65メートルの猛烈な風が吹く恐れがあり、厳重な警戒が必要。

 那覇、浦添、名護、沖縄、東、与那原の6市町村は11日、沿岸部を中心に少なくとも8万9千世帯、20万9千人に避難勧告を出した。自主避難を含めて、33市町村で751人が避難所に身を寄せた。

 台風は、沖縄本島地方には12日未明から明け方に最接近し、暴風は本島中南部と久米島で12日夜の初めまで、本島北部で12日夜遅くまで続く見込み。大東島地方は11日午後3時ごろから6時ごろまで暴風が吹いた。強風は各地方とも13日まで続く。

 交通機関は12日も大きく乱れる。沖縄都市モノレールは午前中の運休を決定。那覇空港ターミナルは午前中閉鎖される。沖縄発着の航空便は少なくとも251便が欠航、3万人の足に影響が出る。

 11日は、本島の路線バスとモノレールが全面運休した。空の便は少なくとも316便が欠航、3万9千人以上に影響した。船便は、竹富町西表島の船浮航路2便を除く全便の336便が欠航した。

 台風は11日午後9時現在、那覇市の東約60キロにあって、時速15キロで北に進んだ。中心気圧は935ヘクトパスカル。