台風19号の影響で11日、沖縄県内の大手スーパーの多くが臨時休業した。営業した店で一部の食料品が品薄になるなど、日常生活にも大きな影響が出た。

 那覇市内で通常営業した食料品店の店内は買い物客でごった返した。即席麺やスナック菓子、牛乳の商品棚は軒並み空っぽに。レトルト食品や冷凍野菜も品薄になった。那覇市の儀間三恵子さん(32)は「生鮮食品を中心に、明日以降の食料を買いに来た。閉めるスーパーが多いので助かる」と話し、大きな買い物袋を手に店を後にした。

 南大東村では、相次ぐ台風の襲来で、生鮮食品を沖縄本島から運ぶ船が今月2日の入港を最後に欠航している。同村在所の商店では食品コーナーに残っているのは缶詰や加工食品ぐらい。従業員の女性は「客にサービスできなくなるし、売り上げも落ちるので大変」と話す。

 ホテルを経営する吉里英利子さん(43)は「船が入港しないと職員が本島まで野菜を買い付けに行くため割高になる。宿泊客も減ってダブルパンチだ」と嘆いた。

 この日は本島の路線バスや沖縄都市モノレールが全面的に運休し、タクシーも普段より台数が少なかった。那覇市内を流していた男性運転手(70)は「きょうは会社の車の2割くらいしか出ていない。風が強過ぎて、同僚のタクシーに乗って出勤した運転手もいるよ」と笑った。