大型で非常に強い台風19号は11日、沖縄本島に真っすぐ向かった。強風にあおられたドアで指を切断したり、転倒したりする人が続出。住宅地の擁壁が崩れ、埋め立て地では冠水が続いた。暴風は12日夜まで丸2日続く見込みで、なお警戒が必要だ。

台風の影響で地盤が緩み車両の上に倒れる大木=11日午後3時35分、宜野湾市大謝名(伊藤桃子撮影)

暴風で壊れ、あおられる看板=11日午後4時35分、読谷村伊良皆

台風の影響で地盤が緩み車両の上に倒れる大木=11日午後3時35分、宜野湾市大謝名(伊藤桃子撮影) 暴風で壊れ、あおられる看板=11日午後4時35分、読谷村伊良皆

■9歳女児指挟み切断 高齢者ら転倒続出

 沖縄県内の各消防によると、11日午後10時半までに、台風19号によるけが人は新たに22人となった。10日からの合計は27人。

 糸満市西崎では、9歳の小学生の女児が強風でドアに指を挟まれ、右手中指の第1関節を切断する重傷。那覇市西町でも20代男性がドアに指を挟まれ、中指を切断した。

 沖縄市大里では、85歳女性が強風にあおられ転倒、左腕骨折の疑い。市泡瀬では63歳男性が強風で膝を強打、脱臼の疑いがある。

 うるま市では4人がけが。勝連平安名では67歳女性が強風で転倒、頭部に3センチの傷を負った。石川伊波では79歳女性が転倒し、左肘をけが。石川で90歳女性が転倒、右大腿(だいたい)部頸部(けいぶ)骨折の疑いがある。宇堅では82歳女性が玄関のドアを開けたとたん風にあおられ転倒し、顔面を打撲した。

 那覇市では軽傷が4件。18歳女性は運転する原付きバイクが風にあおられて転倒し、足を負傷。70代女性は強風で動けなくなった中を救助された。65歳男性と60代女性は風にあおられ転倒し、後頭部を負傷した。

 八重瀬町東風平では、47歳の男性が転倒し、軽傷。南城市大里仲間では、40代男性が自宅の階段で風にあおられて頭部を強打した。

 宮古島市城辺では、85歳女性が転倒し、軽傷。

 石垣市では、原付きバイクを運転中の60代女性が転倒、農作業中の60代女性はトラクターから転落し、それぞれ軽傷を負った。

■民家裏擁壁5メートル崩落

 那覇市消防本部によると、11日午前11時半ごろ、同市首里久場川の民家裏手の擁壁が幅約16メートル、高さ約5メートルにわたり崩落した。二次災害の恐れもあることから、付近3世帯7人に避難勧告が出された。

 各地で倒木の被害も相次いだ。正午すぎには、宜野湾市大謝名で市道脇の斜面の木が倒れ、道路を封鎖。倒れた木で路肩に駐車していた車2台が破損した。また、南城市玉城垣花でも、突風の影響で、県道137号脇の松の木2本が根こそぎ倒れ、道路が寸断された。

 浦添市勢理客の国道58号では10日午後11時ごろ、中央分離帯にあった街灯の一部が折れ、落下した。突風で、11日午後9時20分ごろ、那覇市宇栄原の空き家の駐車場上部に設置された小屋が倒壊した。

 宜野湾市では民家3軒の床下浸水があった。金武町金武では飲食店の窓ガラスが割れる被害があった。

 西原町東崎の西原マリンパーク付近では11日午後8時ごろまで、11時間以上にわたり、冠水が続いた。

 那覇市上間の交差点付近では午後3時半ごろ、大雨の影響で国道329号が冠水し、数台の車が引き返す場面もあった。