大型で強い台風19号は12日未明、沖縄本島を通過して東シナ海に抜けた。午前1時30分までの24時間に観測史上最大の514・0ミリの雨が降った国頭村では、土砂崩れで伊地の民家が半壊。本部町谷茶でも土砂崩れで工場が全壊した。けが人も新たに3人が判明し、10日から合わせて30人に上った。

土砂崩れで半壊した民家=12日午後1時ごろ、国頭村伊地(国吉聡志撮影)

台風19号 12日21時現在

土砂崩れで半壊した民家=12日午後1時ごろ、国頭村伊地(国吉聡志撮影) 台風19号 12日21時現在

 沖縄気象台によると、本島北部は10日夜の初めごろから12日午後5時ごろまで、丸2日近く暴風が吹いた。本島中南部は12日午後1時ごろ、久米島は午後2時ごろに暴風域を抜けた。予想より早い時間に抜けたのは、台風の速度がやや速まり、勢力が弱まるのも早かったためだという。

 ただ、強風は沖縄本島地方で13日夜まで、宮古島地方で13日昼すぎまで、大東島地方で13日昼前まで吹く見込みで、引き続き注意が必要。

 一時6市町村が出していた避難勧告は5市町村が解除したが、土砂崩れがあった那覇市首里久場川町の3世帯7人には継続中。停電は12日午後11時現在、本島や周辺離島の4200世帯で続いている。

 13日、陸上交通は復旧するが、空や海の便は影響が残る見込み。12日は本島の路線バスが全面運休、沖縄都市モノレールは午後から運行した。航空便も午後から運航を再開した。船は321便が欠航した。