【うるま】うるま市内では10日午後7時ごろから停電が始まり、一時、県内最多の約1万1400世帯が停電した。市石川楚南では約50時間半停電が続いた。市内の停電は12日午後11時までに全て復旧した。

39時間ぶりに電気が復旧しドライアイスを手にほっとした表情を見せる花城清義さん=12日午後4時半ごろ、うるま市与那城照間

 市与那城照間で総菜や生活用品を販売する花城ストアーでは、10日深夜から12日午後3時まで、約39時間停電が続いた。商品が傷まないよう急きょドライアイス20キロを買い込み、ろうそくをともして営業した。

 周辺のコンビニエンスストアが臨時休業する中、地域の買い物客が食料品を求めて訪れた。代表の花城清義さん(65)は「復旧がもう少し遅れていたら商品が売り物にならなくなっていた」と話す。テレビが見られないためラジオで情報を得ていたが、いつ復旧するかめどが立たず、やきもきしていたという。

 「この辺りは昔から、停電するのは早く復旧するのは遅い。いつになったら改善されるのか」と嘆いた。

■糸満で漁師が漁港転落 命別条なし

 11日午後10時30分ごろ、糸満市西崎の糸満漁港北地区で、漁師の50代男性=那覇市=が海に転落、パトロール中だった糸満署員3人が気付き、付近に居た男性らの協力を得て無事救出した。男性は左手にかすり傷を負ったが、命に別条はないという。同署によると、転落した男性は自身の船を係留しているロープを確認しようと港を訪れ、7センチの段差につまずき海に転落した。護岸を警戒中の署員らが偶然、室内灯がついた無人の軽自動車に気付き確認したところ、海側から「おーい。おーい」と声がしたという。

 署員は同署地域課の20~30代の男性警察官。同課の波照間英基課長は「海面までの落差は約2メートル。気付かなければ、高波や低体温症なども考えられ危なかった。台風時は絶対、海に近づかないで」と呼び掛けた。

■渡嘉敷村で停電と電話不通 陸自に災害派遣要請検討

 台風19号の影響で、渡嘉敷村では12日、停電と電話回線不通が重なり、村が陸上自衛隊に災害派遣要請する方向で調整している。同日午後、県庁であった県災害対策本部会議で報告された。

 沖縄電力とNTTの作業員を陸自ヘリで輸送することを想定している。天候状況をみながら、13日午前6時をめどに要請するかどうか判断するという。