台風のため閉鎖していた那覇空港ターミナルビルは12日午前8時に1階到着ロビーを開放、正午前からは3階で航空会社の手続きが始まった。朝から観光客らが席の確保のため詰め掛け、長い行列をつくった。

台風から一夜明け、空席待ちの手続き客らで混雑する出発ロビー=12日午後0時40分ごろ、那覇空港

 新婚旅行で沖縄を訪れた井村亮太さん(29)=奈良県=は「もしものためにホテルは押さえているが、きょう飛ぶのか分からない。飛んでほしい」と不安な様子。妻の梨恵さんは疲れた表情を浮かべ「二人の時間も増えたのでよい思い出になった」と苦笑い。

 北海道から家族旅行で訪れた木村勇人さん(53)=会社員=は強い台風をホテルで初めて体験した。「風と雨が強くて驚いた。帰る予定が延びてしまったが、会社が3連休なので、まだよかった」

 東京行きの最終便は午後9時すぎ。出発時刻が迫る中、キャンセル待ちの観光客が出発ロビーを埋めていた。

 「祈るような気持ちです」。東京都から来た会社員の三品佑太さん(25)は言う。沖縄旅行の常連。初めて訪れる恋人の山口真澄さん(24)を連れ、いろいろ案内する予定だった。台風のせいで空港とホテルを行ったり来たり。サーターアンダギーで飢えをしのいだ。出発15分前にようやくキャンセル待ちの番号が呼ばれ、「沖縄を嫌いになりそうだったけど、よかった。次回はリベンジしますよ」と、登場手続きの列に急いで並んだ。