【南城】沖縄バヤリースの特別企画展「アメリカ世に生まれた沖縄の味」(主催・同社、南城市観光協会)が、南城市のあざまサンサンビーチで始まった。12月に解散する同社の前身を含む1950年からの歩みをポスターや空き瓶、写真などで振り返る内容。訪れた人は「若いころを思い出した。会社がまた復活してくれたら」と話した。19日まで。入場無料。

沖縄バヤリースの特別企画展「アメリカ世に生まれた沖縄の味」見入る来場者ら=15日、南城市のあざまサンサンビーチ

 企画展では、外国人女性が闘牛場や守礼門を背に商品を持ってほほ笑むカレンダーのほか、同社製造のコーラ、グレープなどのポスターや看板、商品を入れる木箱を展示。同社が生産を引き継いだ「ベストソーダ」の空き瓶もある。

 市玉城親慶原から来場した山やま入端には文男さん(62)は「思い出のある飲み物で、20代の若いころを思い出した」と懐かしがった。復帰前に入社した安里祥徳会長(84)は「バヤリース商品を親しんでくれた方も多い。お別れのイベントを開くことができてうれしい」、社長の上間長恒さん(72)は「次の時代へ新しい展開を図ってほしい」と期待を込めた。

 沖縄バヤリースは、外資系企業が浦添市で「バヤリース・カリフォルニア・オレンジ・オキナワ」として創業。沖縄の日本復帰で当時の経営者が廃業を決めたため、社員が営業権を買い取り、72年に現在の社名で再出発した。73年に南城市に工場を移転。工場設備の老朽化などからアサヒオリオンカルピス飲料への営業譲渡を決めた。