12日の未明に沖縄本島を通過した台風19号の影響で、大雨や土砂崩れが発生し、けが人も出た。停電も相次いだ。特にうるま市では一時1万1400世帯、長い所では50時間以上停電が続いた

▼台風の巨大化が言われている。念入りな対策をした方も多かろう。「台風でよく停電する」という家庭では、懐中電灯の備えはもちろん、ペットボトルに水を入れて凍らせ冷蔵庫に蓄えるなど準備した

▼短時間ならば暗がりの中で、日ごろ、いかに電気の恩恵を受けているかを感じる機会となるが、長時間になると大変だ。商売となれば、なおさら。ドライアイスを買い込んで停電の中でも営業を続けたという商店主には感心させられた

▼沖縄電力によると、停電になりやすい特定の地域があるわけではなく、台風の進路などで停電する地域は異なる。電線が少なかったり、物が引っかかるなどの被害箇所が多いほど復旧にも時間がかかる

▼樹木の枝を切ったり、電線が弱ったところがないよう点検や強化をしたりするが、強い台風の際に停電をゼロにするのは難しいという。利用者としては地道に備えるしかないということか

▼7月には特別警報が出された台風8号があった。今回は2週連続で週末が吹き飛ばされた。ことしの台風は、もうそろそろ終わって、と念じている。(安里真己)