【クリッシー悦子通信員】「沖縄の文化が世界からどのような影響を受け、周辺諸国にどのような影響を与えてきたか」を研究し普及しようと活動する家族が米国テキサス州セダーパーク市にいる。デイヴィッド・ウィリアムズさん一家は2006年にNPO法人沖縄文化研究普及会(Okinawa Arts Resarch studies World Scene=OARS-WS)を設立した。

沖縄の文化を研究する(右から)デイヴィッドさん、ジーニーさん、リサさん、トラビスさん=テキサス州セダーパーク市

 デイヴィッドさん(60)が会長で、妻のジーニーさん(60)が副会長。ジーニーさんは沖縄の3世。デイヴィッドさんは20年前から息子のトラヴィスさんと一緒に空手を習っていたが、「子供たちの沖縄とのつながりは空手や妻の側の親類だけではない。もっといろいろなすばらしいものがある。それを子供たちに教えたいと思った」とこのNPO法人活動を始めた。娘のリサ・ストレンジさんが会計兼書記、息子のトラビスさんが芸術担当を務める。

 発足以来フェイスブックで沖縄の芸術品や沖縄文化に影響を与えたと思われる中国、日本などの芸術品を紹介している。2010年には沖縄の染織、陶器、武具などの展示、空手についての講演を交えた沖縄文化紹介のイベントを開催し好評を得た。これらの活動と合わせハワイ沖縄連合会(HUOA)やテキサス沖縄文化協会(OCAT)、ハワイ大学沖縄学図書館、空手の普及と研究のNPO光研究所(ハワイ)等の沖縄文化普及団体に対して本などを寄贈した。2013年に比嘉光龍さんの公演の開催にも尽力した。

 デイヴィッドさんは36年間務めた米大手通信会社のAT&Tを近々退職の予定で一般の人が日常的に沖縄の芸術や文化に触れることができるような場所の確保を計画中。ジーニーさんは「沖縄の貴重な文化が日本文化の中に溶け込んでしまったり、なくなったものも多い。私たちは小さな団体だが今後もその保存と普及に努めたい」と語っていた。