東日本大震災の被災者を支援している「さとうきび畑の会」(神山藤義代表)は、福島県で収穫した米を沖縄に避難している被災者(約600人)に提供しようと計画している。会のメンバー8人が3~5日、福島県湯川村を訪れて3千坪の田んぼからコシヒカリ2・8トンを収穫。神山代表は「風評被害をなくすには、福島の米は大丈夫だと認知してもらうことだ。復興支援にもなる」と話した。

震災被災者の支援米を収穫するさとうきび畑の会のメンバー=5日、福島県湯川村(同会提供)

 田んぼには「つなごう命 原発被災者支援米 沖縄さとうきび畑の会」と書かれた看板を設置。収穫米は、福島で実施されている放射線量の全量検査にも合格したという。

 収穫は昨年に続いて2回目。鎌田隆沖国大名誉教授は「1袋ごとに基準を厳しく検査していることを発信したい」とし、元県商工団体連合会事務局長の中根修さんは「福島は必死に風評被害と闘っている。もっと私たちが連帯しないといけない」と話した。

 神山代表は「キビは沖縄戦で飢えをしのいだ復興の象徴。米とキビを通して交流を図りたい」と強調。沖縄は米軍基地、福島は原発という国策を押し付けられているとし「連携して声を上げることが大事だ」と語った。

 学識経験者や元教員らでつくる「さとうきび畑の会」は2012年4月に発足した。(西江昭吾)