オリオンビール(浦添市、嘉手苅義男社長)が、沖縄県系人が多数移住する南米のペルー向けに同社ビールを輸出することを検討している。海外で初めてビアフェストを開いた台湾で19日、嘉手苅社長が関係者を前に「県系人が7万人いるペルーでオリオンを出したい。現地調査をこれから始める予定だ」と明らかにした。一方、18、19両日のオリオンビアフェストin台湾では約7千人(主催者発表)が訪れ大盛況。10月末から台湾のファミリーマート約2500店舗で缶の販売を始める。(新垣卓也)

オリオンビアフェストin台湾2日目は夕方からほとんどの席が埋まり多くの人でにぎわった=19日、台湾・統一阪急百貨店2階「夢広場」

 台湾台北市の統一阪急百貨店2階「夢広場」では2日間で20リットル樽(たる)74本、約1・5キロリットルを販売した。1日目32本、2日目42本と最終日が多かった。

 オリオンによると、台湾の年間ビール消費量は約50万キロリットル。オリオンの出荷量は2013年度約625キロリットルで、市場全体に占める割合は低いが出荷量は右肩上がりで増えている。1997年の初出荷からの17年間で25倍以上に増えている。

 オリオンビールを約3年前から扱い始めた台北市内の火鍋専門店「天香(テンシャン)回味(フェイウェイ)」の尤(ユウ)秋月(チョウユェン)マネジャーによると「台湾人にもオリオンは人気。ビール好きな台湾人のほとんどがオリオンを注文する」という。

 当初はオリオンを知らない人が多かったが「飲んだ人がリピーターになり、そこから口コミや友人の薦めで広まっている」と語る。

 フェスト初日の18日は、初めは物珍しそうに眺めているだけの人々が夕方からビール片手に食事しながらライブを見入る姿が多かった。2日目の19日は夕方前からほとんどの席が埋まり立ち見客も。ライブステージの前は、席を立って音楽に合わせて踊る客らであふれ返った。

 ビアフェストを終え、嘉手苅社長は「来年、再来年、もっと来場者は増える」と期待していた。