【石垣】石垣字会(池城孝会長)は26日、6年ぶりに開かれる結願祭に向けて、120年前に記録がある幻の旗頭「みょうら旗頭」を復元し、20日、制作者から字会に引き渡された。

傘状の先にちょうちんや扇子などを飾り付けた「みょうら旗頭」=石垣市石垣、宮鳥御嶽

 みょうら旗頭は、琉球王の行列に用いられた中国伝来の大傘を旗頭用にデザインしたもので、字会所有の「石垣村の旗頭記」で1894年に絵と文で記録されている。

 旗頭は直径1メートル70センチの大傘の形をしていて、傘の先をちょうちんや扇子、短冊飾りなどで装飾。頂点部は記録の絵から判別つかなかったため、オオゴマダラとセイシカの花を飾り付けた。

 20日は制作者の宮良長吉さん(84)と長安さん(45)、字会役員らが宮鳥御嶽に集い、神司が集落の神に祈りささげ、旗頭の復元を喜んだ。

 骨格は堅いナラガシの木を使用しており、長吉さんは「傘の20本の骨を中央の棒に差し込むが、曲線の上、強度も必要で難しかった。うまくできてほっとしている」と笑顔を浮かべた。

 池城会長は「先人の技術が詰まった素晴らしい旗頭を忠実に再現してくれて感謝している。結願祭では、五穀豊穣(ほうじょう)の願いを旗頭に込めたい」と語った。

 みょうら旗頭は26日午前に字石垣の集落を回る「ミルク行列」で披露される。