吉本興業(大阪市)が宜野湾市にタレント育成拠点の設置を検討していることが25日、分かった。総事業費は40億~70億円をかけて2020年ごろの完成を目指す。来年3月返還の米軍キャンプ瑞慶覧・西普天間住宅地区へ移転が検討されている県立普天間高校の跡地利用も視野に入れ、普天間周辺をエンタテイメントビレッジとして構想している。

 育成拠点は、現在、市などが策定中の西普天間の跡地利用計画が決定後、県や市と本格的に協議される見通し。

 吉本興業は09年から市で「沖縄国際映画祭」を開くなど、市との関係が深い。新たにつくる育成拠点では、タレントによるイベントを開くなどして、観光スポットとしても活用したい考えだ。漫才師などのタレントだけでなく、音響や映像などの技術者の育成も検討する。

 吉本興業の担当者は「若い才能を発掘し、沖縄の経済活性化にもつなげたい」と話している。

 市観光振興協会の高江洲義之会長は「国際映画祭で市とエンターテイメントの距離が近くなった。構想が実現すれば、見せる側の人材を育て、観光産業にしたい」と述べた。

 吉本興業は、ことし9月に閉店した那覇市の「沖縄三越」の跡地に、劇場を開設することも計画している。

 普天間高の西普天間への移転は、同窓会が県や県教育委員会、市へ要請し、県と市で協議している。西普天間の跡地利用について県や市、市軍用地等地主会などで構成する跡地利用協議会で移設を視野に入れた計画案が示されており、今後は合意形成や移設費用などが課題となる。