【堀江剛史通信員】ブラジル沖縄県人会(田場ジョルジ会長)が2008年の県人移民100周年記念事業として取り組んできた記念誌「写真で見るブラジル沖縄県人移民の歴史」と、別冊「笠戸丸沖縄県人移民325名名簿及び簡単な足跡」(66ページ)が25日までに発刊された。

綿花栽培にいそしむ戦前移民らを紹介したページ。最初の移民船「笠戸丸」に乗った県人325人の名簿も別冊で発刊された

記念誌をまとめた宮城あきら編集委員長(前列左)ら編集委員

綿花栽培にいそしむ戦前移民らを紹介したページ。最初の移民船「笠戸丸」に乗った県人325人の名簿も別冊で発刊された 記念誌をまとめた宮城あきら編集委員長(前列左)ら編集委員

 日本、ポルトガル語併記で全カラー384ページ、3500部、非売品。会員はじめ各支部、沖縄県庁、各市町村、海外県人移住地、研究機関へ配布する。

 編集委員らがブラジル全土で収集した3千余点の写真や資料の中から約1500点を掲載。別冊の名簿には、笠戸丸で最初に移民した県人325人分の生年月日や出身地、足跡も記載した。多くの県人から協力を受けたことから、宮城あきら編集委員長は「この本自体が結束のたまもの。世代を超えて相互に助け合うウチナー精神を視覚的に伝えることに心を砕いた。われわれ移民から次世代への贈り物」と熱く語った。

 与那嶺ルーベンスさん(74)は「笠戸丸移民だった祖父母の歴史を詳細に知ることができる。今日の強力なコミュニティーをつくるに至った無名の英雄の足跡をたどれる」と話した。

 田場会長は、「約6年の歳月をかけ完成した貴重な1冊。われわれ沖縄系ブラジル人の宝」と喜んだ。