【崎原朝一通信員】アルゼンチン夢海渡太鼓グループの創立20周年式典と祝賀会が、8月18日、ブエノスアイレス市内にある日本庭園内のテントハウスで催された。グループのメンバーや家族、愛好者らが駆け付けた。 

創立20周年式典と祝賀会に参加したメンバー(前から3列目、左から2人目が創立者の比嘉モーニカさん)=ブエノスアイレス市内

 初めに、リーダーの一人、非日系のC・テセイさんによる講演があり、太鼓が日本や沖縄に伝来した過程や、沖縄でも祭祀(さいし)、エイサーへつながり、地域で盛んになっていった歴史を紹介。やがて日系人だけでなく、非日系人も参加するようになり、アルゼンチンだけでなく、南米へ広がっていることに言及した。

 続いて、創立者の一人である比嘉モーニカさんは北中城村の研修生として1992年、初めて沖縄へ行った時のことを振り返り「『夢海渡太鼓』と出合い、演奏を耳にした時、言葉にならないほど感動した」と話した。そして「多くの北中城の若者たちが世界各地へ移住し、夢を抱いて海を渡った。こんな音、メロディーが聞きたかったに違いない、という思いを感じた。一緒に太鼓をたたくことに、すごい喜びがあった。すべて“情”となって吸収された」とその魅力を語った。

 帰国して、研修仲間の当真クラウディアさんと太鼓を探し始めた。覚えたことを伝えたかった。締め太鼓は3個だけ見つかった。

 アルゼンチンの沖縄県人移民80周年の時、北中城の夢海渡太鼓グループが招待された。県人連合会会館で公演、さらに地域の小中学校生徒たちを招待して交流、動きや型の空手とのつながりなどを紹介。帰国に際して、北中城のメンバーは太鼓や楽器を寄贈してくれた。リーダーは『太鼓に持ち主はいない。好きな人だけがたたく』という言葉を残した。教えてくれる人はいないので、ビデオを映しながら覚え、玉那覇勝枝さんが三線で伴奏し、沖縄風に色づけしてくれた。

 ビデオでこれまでの公演、集まりを鑑賞、シャンパンで乾杯、和食の軽食、飲み物が提供され、記念撮影、歓談が続いた。