【伊江】伊江村教育委員会(宮里徳成教育長)は27日までに「伊江島の民話 いーじまぬ んかしばなし 第1集」を発刊。1964年から伊江島方言を調査研究している広島経済大学名誉教授の生塩睦子さん(73)が監修した。

民話集を監修した生塩さん(前列中央)と調査協力者ら=伊江村農村環境改善センターホール

 毎年1冊ずつシリーズで刊行する計画で、来年3月には第2集を発刊予定だ。

 生塩さんが、村教育委員会発刊の「伊江島の民話」を基に、「安里五郎ぬ角力取い話」や「マーガぬ由来」など五つの民話を、言語調査協力者や伊江島民話の語り聞かせグループのメンバーとまとめた。

 表紙絵と挿絵は村出身で東京都在住の知念登治画伯が描き、民話の世界を豊かに表現している。

 左ページはイージマグチ(伊江島方言)で書かれ、独特のアクセントは赤い線の上がり下がりで示した。右ページには対訳があり、イージマグチになじみのない若い世代にも分かりやすいよう工夫した。CD付きで読み語りの練習もできる。

 生塩さんは「幅広い世代の方々に伊江島の民話をイージマグチで語ってほしい」と願いを込めた。

 宮里教育長は「生塩名誉教授や有識者の多大なご協力に感謝している。家庭での読み聞かせを通して、家族で伊江島方言に親しんでほしい」と期待している。

 民話は村教育委員会や伊江港内の伊江島物産センターで1冊千円で販売している。(屋嘉比りさ通信員)