韓国ソウルの国立古宮博物館で、「琉球王国の至宝展」が12月9日から来年2月8日まで開かれる。沖縄県内から県立博物館・美術館、那覇市歴史博物館、浦添市美術館、美ら島財団(首里城公園)が資料を貸し出し。那覇市歴博からは国宝の「玉冠」も展示される。国宝を含め、資料196点を集めた琉球に関する展覧会は国内でも例が少ないという。(城間有)

韓国国立古宮博物館に貸し出される国宝「玉冠」=那覇市久茂地・那覇市歴史博物館

 古宮博物館は、朝鮮王室の文化を紹介する施設。「琉球王国の至宝展」は海外王室特別展として、「朝鮮と交流があったものの韓国ではあまり知られていない琉球王国を紹介し、韓国国民に沖縄と日本を理解してもらう機会としたい」(同館担当者)と企画された。

 那覇市歴博からは、「玉冠(たまのおかんむり)」をはじめ国宝の尚家資料から王が重要な儀式で着た衣装や紅型の衣装など33点が貸し出される。担当の山田葉子学芸員は「尚家資料の中でも重要な資料ばかり。これだけの数を館外に貸し出すのは初めて」と話す。

 県立博物館は、県指定重要文化財の絵画や史書「中山世譜」など約50点、浦添市美術館は16~19世紀に琉球で作られた漆器を貸し出す。美ら島財団は王府の絵師、自了が描いた「白澤(はくたく)之図」や御座楽の楽器など約20点を用意している。

 県立博物館・美術館の園原謙学芸員は「韓国との交流の歴史は、万国津梁の鐘にも『三韓(朝鮮)の秀をあつめ』と刻まれている。日韓関係が冷え込む中、沖縄の文化、歴史を紹介できることは意義深い」と期待した。

 期間中は琉球芸能の公演も予定されている。