吉本興業(大﨑洋社長)は29日、宜野湾市にエンターテインメント産業に関わる総合的な人材を育成する教育施設を設立すると発表した。2020年の完成を目指す。来年3月返還の米軍キャンプ瑞慶覧・西普天間住宅地区への移転が検討されている県立普天間高校の施設とその周辺の活用を検討している。沖縄タイムス社を同日訪れた大﨑社長は、リウボウ商事が来春の開業を目指す、沖縄三越跡でのエンターテインメント施設に「よしもと劇場」「お化け屋敷」を常設する考えも表明。人材育成から常設舞台まで、沖縄を拠点にした総合エンターテインメント事業を本格化させる。

吉本興業の沖縄での事業展開イメージ

 宜野湾市の教育施設は、同社の「沖縄エンタテインメントビレッジ構想」で計画されている。コメディーや演劇、ダンスなどのパフォーマーのほか、制作や運営など多様な分野のプロフェッショナル育成を目指す。施設整備などで40~70億円の投資を計画。国内やアジアから生徒を募り、沖縄を人材育成や交流のハブと位置付け、エンターテインメントを基幹産業の一つに成長させたい考え。離島を含めた県内各地でカリキュラムの一部を開講し、地域連携型コンテンツの創出につなげる。

 施設周辺はカフェやショップなどを誘致して再整備。将来の西普天間地区の再開発計画を見据えて、周辺市街地のにぎわい創出につなげる。

 人材育成では、パフォーマーや制作関連の専門技術を教育する「ライブエンタテインメントコース」を中核に、観光拠点開発などに携わる人材育成を担う「観光・ホスピタリティコース」も併設する。世界最先端のカリキュラムも導入し、国際的に活躍するパーフォーマーや専門家との交流も進める。

 同社は12月1日に衛星放送スカパー!にアイドル専門チャンネル「Kawaiian TV(カワイイアン・ティービー)」を開局予定で、その本社も普天間に置く。ドラマやバラエティーなどを放送し、海外向けにはスマートフォンで配信。アイドルの海外進出の足掛かりを構築する。

 那覇市牧志の沖縄三越跡でリウボウが進めるエンターテインメント事業でも常設劇場やお化け屋敷の運営などで中核テナントとして関わり、沖縄で展開される事業が国内外に発信される仕掛けを作り上げる。