この頃の朝夕の涼しさで寝冷えし、ひどい風邪をひいてしまった。先週は2日間寝込み、起き出しても1週間以上、咳(せき)が止まらずに往生している。頑丈さだけは自信があっただけに、気持ちもふさがる

 ▼だるさが残るまま、先日の夕暮れ、会社に近い那覇市久茂地の辺りを散策した。街をあかね色に染める夕映えに誘われ、気分を転換しようと思った

 ▼3月に閉校した旧久茂地小のそばを通りかかると、ひっそりとした校庭の片隅に月桃が実を結んでいた。少し茶色みがかかった実に気付く児童や教師の姿はもういない。葉の一部が枯れ始めた月桃も何となく寂しげに見える

 ▼いつまでも夏だと思っているうちに、いつの間にか季節は過ぎている。春までは元気な声が響いていた小学校の閑散とした様子を前にし、移り変わりに思いを巡らせていた

 ▼1日で、霜月とも呼ばれる11月になり、今年も残り2カ月を切った。年を重ねるたびに月日が過ぎるのが早くなるように感じる。先月30日には2015年年賀はがきの販売が始まった

 ▼政治に目を移せば、県知事選で立候補した4氏の選挙運動が本格化している。これから那覇市長選や県議補選、那覇市議補選の火ぶたも次々と切って落とされる。選挙一色で感慨にふける間もなく、せき立てられるように年の瀬を迎えそうだ。(与那原良彦)