【大宜味】沖縄県最大のシークヮーサー産地大宜味村で、今期のシークヮーサーが豊作になる一方、果汁保管用の冷凍庫の空きが見つからず、大量廃棄に追い込まれる可能性があることが31日、分かった。

収穫されたシークヮーサー。農家は「まだ木にたくさん残っている。一日でも早く冷凍庫を確保しないともうすぐ実が駄目になる」と嘆いた=10月31日、大宜味村押川

 村によると、ことしの生産量は2500~3千トンになる見込み。2011年と12年の台風による減産から回復し、2千トンだった昨年に続く豊作。例年、5%が生食用に回り、95%は加工用になるが、ことしは果汁に加工した後に保管する冷凍庫に空きがなく、加工業者が農家からの買い取りを制限せざるを得ない状況になっている。

 収穫は9~12月だが、村内の木にはいまだ、行き場のない実が大量に残り、収獲のめどは立っていない。農家は「このままだと大量廃棄で収入は半分以下になる」と頭を抱える。

 村内の農家からシークヮーサーを買い取る加工業者によると、昨年の在庫を抱え冷凍庫に十分な空きがない。別の加工業者は、農家の支援策として買い取り量目標を100トン近く上方修正し、村は冷凍庫を備える県内関連業者を当たって対策を進めるが、見通しが立っていない。(榮門琴音)