7月10日投開票の参院選まで1カ月を切った。県議選の疲れもあるのか、選挙ムードは盛り上がっていない

▼沖縄選挙区に自民公認で沖縄担当相の島尻安伊子氏(51)、新人で元宜野湾市長の伊波洋一氏(64)、幸福実現党県本部副代表の金城竜郎氏(52)が立候補を表明。安倍政権の現職閣僚の島尻氏と、翁長雄志知事を支える「オール沖縄」擁立の伊波氏の対決が軸になる。両陣営の本格始動はこれからだ

▼2007年の参院補選で初当選した島尻氏は2期目で閣僚に抜擢(ばってき)された。前回選挙で打ち出した普天間飛行場の県外移設を覆して辺野古移設容認の立場になったことへの批判は強い。公明党の推薦は出ていない

▼一方で、宜野湾市長時代の伊波氏は革新のエースとされた。10年の知事選、12年の宜野湾市長選で落選。1月の宜野湾市長選で「オール沖縄」の新人候補が敗れ、選対責任者の同氏への不満がくすぶる

▼改憲論議、アベノミクスの評価、沖縄では名護市辺野古への新基地建設の是非などが重要な争点だ。論戦が活発化すると、決戦ムードも高まる

▼参院選から選挙権を得る18、19歳の新有権者への対応が鍵になる。高校生が関心を持てるように公約を説明すると、他世代にも浸透するはずだ。難しいことを分かりやすく伝えることが最も難しい。政治家の伝達力が試される。(与那原良彦)