【名護】五穀豊穣(ほうじょう)を祈願する安和区のウシデークが10月9日、安和神社前広場で厳かに行われ、保存会のメンバーらが14の歌を円陣を組んで右回りに進行しながら、小太鼓のリズムにあわせて歌い踊った。珍しい神事とあって中南部などからアマチュアカメラマンなど大勢の観衆が詰め掛けた。

太鼓をたたきながら歌い、踊り、五穀豊穣を願った安和区のウシデーク=10月9日、名護市安和区

 ウシデークは毎年旧暦9月16日に行われるのが習わし。約300年の歴史があり、市の無形民俗文化財に指定されている。ウシデーク保存会の女性らが「かみや=神屋」を奉納で踊った後、広場へ移動し、およそ300人の観衆の前で、前半7曲、休憩を挟んで後半に7曲、約40分ずつ歌いながら踊った。

 最高齢85歳の比嘉春子さんを筆頭に、メンバーは2か月近く練習を重ね、2週間前から本番に向け神社前広場で稽古に汗を流した。

 紫の鉢巻きで円陣に加わった仲宗根和枝さん(52)は「ウシデークをやって12年になります。紫は本来は若手の衣装ですが、若手の加入がなかなかなくて」と苦笑い。

 安和区出身で安和小校長の仲村志郎さん(59)は「ウシデークは歩く早さの2拍子のリズム。みなさん、かくしゃくとして元気ですね」とシャッターチャンスをうかがっていた。幸地隆作区長は「今年も上等な祈願ができた」と喜んだ。(玉城学通信員)