【久高泰子通信員】石垣の豊富な鉱石や自然の中で採れた木の葉を使用し、海の色のガラスと陶器の木葉天目を融合させ独自の「碧海木葉天目茶碗」を創作している金子晴彦さん。1999年、石垣島に石垣焼窯元を創立。沖縄の海の色を石垣焼の特色とし、2011年から仏国や欧州の高名な展覧会に出展している。

金子さんの作品を鑑賞する来場者=パリ日本文化会館

金子晴彦さん

金子さんの作品を鑑賞する来場者=パリ日本文化会館 金子晴彦さん

 テーブルウエアとしての食器や高級クラフト、現代アート、高級アクセサリーなども手掛け、「沖縄の海の石垣焼き」を発信し、石垣島の焼き物として、海外で高く評価されている。

 9月2~13日、パリ日本文化会館の招待を受け、「石垣焼窯元展覧会」を開催。著名な加賀蒔絵(まきえ)を陶器にした石垣焼、碧海木葉天目、油滴天目などの茶わんなど112個から成る作品「ハッピーブルーウォール」を展示。

 同館は日本文化愛好者のメッカとして、鈴木庸一在仏日本大使館大使をはじめ、多くの文化人、陶器愛好者などが観覧し、まれな色つや、優雅で、品格高い陶器は何度見ても見飽きないと賛嘆した。

 それに続く9月16~30日、パリ市6区の「ル・プレオシス」画廊で開催された金子さんの展示会にも多くの人が訪れた。陶器愛好者やアーティストで賑わい、他の陶器専門の画廊からも展示要望があった。

 石垣焼は、12年那覇市で開催されたミス・インターナショナル世界大会のグランプリなどの副賞の優勝盾とハッピーブルーペンダントとしても用いられた。

 金子さんは今後も石垣焼の基本である異素材との融合をテーマに新しい作品を探求し続けたいと意欲的。石垣焼窯元は「県産工業製品海外販路開拓事業」の一環として、企業の海外展開の活性化を目指す県産業振興公社の支援を受けている。