【名護】名護市辺野古の沿岸で、サンゴ礁が広がる暖かい海で確認されるのはまれな高さ3~7メートルの巨大海藻が見つかった。ダイビングチームすなっくスナフキンや専門家が調査し、ホンダワラ科の褐藻「マジリモク」と判明した。2日までに、学術誌マリンバイオダイバーシティ電子版で発表した。

名護市辺野古沿岸で確認されたマジリモクの群落(すなっくスナフキン提供)

 人の背丈を超えるような2~3メートル以上の海藻は九州以北の冷たい海に生息するのが一般的で、サンゴ礁域の暖かい海で発見されるのは非常に珍しいという。マジリモクがサンゴ礁域で大きく成長できる要因は、まだ分かっていない。

 群落は辺野古崎の北東、大浦湾の水深10~20メートルの砂泥が入り交じる斜面にある。マジリモクは国内では沖縄から瀬戸内海まで分布している南方系の海藻で、これまでの報告では最大藻長は1・5メートル程度。この群落では2011年4月に7・4メートルが確認されている。

 08年~12年の調査では、毎年11月ごろに幼体が生え、水温の低下とともに急成長し、春先に消滅するサイクルを繰り返していることが分かっている。

 論文の筆頭著者、琉球大学博士研究員の藤井琢磨さん(27)は「なぜ大浦湾でこれほどまでに大きく成長できるのか、他の海域とも比較し、生物多様性を明らかにしていきたい」と話している。ただ、群落のある場所は新基地建設計画で埋め立て区域にかかっており、調査の継続は困難という。