【平安名純代・米国特約記者】米国防費削減の影響で、空軍型垂直離着陸型輸送機CV22オスプレイの嘉手納配備計画に遅れが生じていることが2日までに分かった。現時点では2015年7月から16年までに9機を配備する予定だが、さらに遅れる可能性もあるという。米議会筋が沖縄タイムスの取材に答えた。

 同議会筋によると、CV22は米国内で空軍特殊作戦軍団の司令部があるハルバート基地(フロリダ州)とキャノン基地とカートランド基地(ニューメキシコ州)、米国外では英ミルデンホール基地(第352特殊航空群)と嘉手納基地(第353特殊航空群)に17年までに計50機を配備する。

 予算削減が生産計画に影響し、現時点での保有数は38機。中東やアフリカ情勢に安定の兆しがみられないため、嘉手納配備の緊急性が問われていたという。

 空軍の15会計年度予算書(14年10月~15年9月)によると、空軍特殊作戦軍団の予算は約99億ドル(前年度比4%減)。同機は昨年12月に南スーダンで兵士救出中に被弾したため、新たに機関砲や装甲の強化などを追加する必要も生じている。

 上院軍事委員会の有力議員は本紙に対し、「CV22は各拠点に特殊輸送機MC130Jと併せて配備されており、(同輸送機のある)嘉手納だと聞いている」と述べ、横田配備に否定的見解を示した。

 米軍事紙エアフォース・タイムズは10月10日、昨年7月にカーライル太平洋空軍司令官が同紙に14年の嘉手納配備を明言したと指摘。現在は国防総省や空軍が「アジア太平洋地域の配備に関する決定はまだなされていない」と答えるなど発言の変化を伝えている。