琉球古典音楽野村流保存会(勝連繁雄会長)の「保存会賞」と琉球箏曲保存会(山内好子会長)の「普及賞」を受賞した児童生徒を中心に行う「選抜こども芸能祭」が8日午後4時から、那覇市のタイムスホールである。斉唱や器楽合奏、組踊など総勢150人がきらめきの舞台を披露する。沖縄タイムス伝統芸能事業60年記念公演の一つ。

幕開け斉唱の手合わせに励む子どもたち=浦添市・国立劇場おきなわ

「銘苅子」の稽古に励む翁長俊輔さん(右)と森山康人さん、和人さん=那覇市・島袋光尋組踊練場

幕開け斉唱の手合わせに励む子どもたち=浦添市・国立劇場おきなわ 「銘苅子」の稽古に励む翁長俊輔さん(右)と森山康人さん、和人さん=那覇市・島袋光尋組踊練場

 保存会賞と普及賞は、次代を担う子どもたちの育成を目標に各保存会が設けた賞だ。

 池原三致子研究所に通う前田瑞季さんは斉唱「めでたい節」と舞踊「貫花」の地謡を務める。「三線の音色とリズムだけでなく、歌声が加わる歌三線が楽しい」と伝統芸能の魅力を話す。斉唱では声の大きさを、舞踊地謡では踊り手との呼吸を意識して臨むと気合が入る。

 尋芸能塾による組踊「銘苅子」(立方指導・島袋光尋、地謡指導・渡久山英男)もある。銘苅子役の佐渡山開さんは、天女を言いくるめて妻にする場面の稽古に余念がない。「長い唱えで大変だが、銘苅子の人柄が分かる大切なところ」だからだ。「寝ている子どもと別れを惜しむ場面が見どころ」と話すのは天女役の翁長俊輔さん。組踊はせりふと音楽、踊りの一体感が楽しいと話し、多くの観客に良さを伝えたいと意気込む。

 入場料は前売り1500円、問い合わせは沖縄タイムス文化事業局、電話098(860)3588。