【宜野湾】宜野湾市立博物館で秋の企画展「宜野湾のムラアシビ」が開かれている。豊作や繁栄を願い、今も地域で受け継がれる伝統行事を紹介している。30日まで。

現在、野嵩のマールアシビで使われている衣装=宜野湾市立博物館

 市内のムラアシビは旧暦の8月十五夜前後、数年おきに開かれるマールアシビ(回る遊び)で、野嵩、新城が6年おき(7年マール)、普天間が4年おき(5年マール)に、地域住民が組踊や狂言などを披露している。

 終戦直後は本来の開催年ではないにもかかわらず、「ヌチヌスージ(命の祝事)」として、地域のほか、収容所などでも開かれ、人々に生きる力を与えたという。

 今年は9月に野嵩がマールアシビを迎え、組踊「忠臣護佐丸」などが演じられた。

 企画展では終戦間もない1948年に蚊帳で作られ、銀紙で装飾した衣装も展示。実際に使用する道具や写真で、地域の特徴を伝えている。博物館の平敷兼哉係長は「戦後の厳しい時代でも受け継がれ、現代にも伝わる地域の誇りを感じてほしい」と話した。

 関連行事として、9日に比嘉悦子館長が「宜野湾の伝統芸能」として市民講座を開く。

 問い合わせは同館、電話098(870)9317。