沖縄県環境部は4日、沖縄防衛局が提出した名護市辺野古の新基地建設埋め立て工事の変更申請に対する意見を土木建築部に提出した。4件の申請に対し、24件の意見を明記。焦点となった美謝川の切り替え案については「生物への影響が大きい」と指摘、これまでの比較検討内容との矛盾を挙げ、「整合に疑問がある」との意見を付けた。今後、県が承認しなければ工期が遅れる可能性もある。

 環境部は10月1日、変更申請を受けた土建部から意見を照会され、(1)美謝川切り替えルートの変更(2)辺野古ダム周辺の土砂運搬方法の変更(3)仮設道路の追加(4)中仕切護岸の追加-の4項目を審査してきた。

 「美謝川の切り替えルートの変更」については7件の意見を付けた。変更案は日の当たらない暗渠(あんきょ)部分(地下水路部分)が多いため環境負荷が増すと懸念され、意見では「暗渠部を可能な限り開水路とする検討が行われたか不明」とも指摘している。

 「土砂運搬方法の変更」には9件。国道の交通量が増加することに触れ、「影響を可能な限り回避するため、複数案が検討されたか不明」と疑問視している。

 「仮設道路の追加」には7件。海岸域の動植物やウミガメ類などへの影響の変化を指摘した上で、「変更前と同程度」とする防衛局の予測について「妥当性が判断できない」とした。

 審査を進める土建部は5日にも防衛局に対し環境部意見への見解を求める。回答期限は2週間で、申請内容についても再質問する。

 防衛局の回答に不備がなく順調に進めば11月下旬~12月上旬に審査が終わり、知事が承認するかどうかの判断を下す環境が整う。

 仮に県が変更申請を承認せず、美謝川の切り替えで名護市との協議が再び必要となった場合、来春に着工を予定する埋め立て工事が進まず、工期が遅れる可能性が出てくる。