【大宜味】果汁保管用の冷凍庫の空きが見つからず、大量廃棄の危機にある大宜味村産シークヮーサーの農家を支えようと、買い求める人たちや冷凍庫の貸し出しを申し出る事業者が出てきた。1日付本紙に「豊作一転 廃棄の危機」の記事が掲載されると、村の畑には果実を買い求める人たちが訪れ、村には冷凍庫の空きの情報が続々寄せられている。

かごいっぱいに収穫されたシークヮーサー。農家の一人は4日、「買いに来てくれる人がいてうれしい。でもまだまだ木にはいっぱい残っています」と話した=大宜味村押川

 今期の生産量は2500~3千トンと豊作の見込みだが、果実を果汁に加工した後に保管する冷凍庫の空きが見つからず、一部が廃棄の危機にある。

 1日以降、村押川の畑には危機を知った人たちが果実を買い求めに現れ、農家と交渉してシークヮーサー狩りを楽しむ人もいた。農家の男性(48)は「収穫するのも一苦労なので、本当に助かる」と喜ぶ。

 本紙にも「買うことで応援したい」と話す読者や、「冷凍倉庫に空きがある」という加工業者からの電話が複数寄せられている。

 ピンチをチャンスに変えようと、村もシークヮーサーのPRに乗り出す。8日、ツール・ド・おきなわ2014開会式前の午後3時から、名護市21世紀の森体育館周辺で果実を配布。11日には道の駅おおぎみの15周年記念に合わせ、イベントを開く予定だ。

 宮城功光村長は「みなさんの協力はとてもありがたい。厳しい状況にあるが、今こそシークヮーサーの魅力を伝えていきたい」と話した。村産シークヮーサーに関する問い合わせは村産業振興課、電話0980(44)3232。(榮門琴音)

【元記事はこちら】豊作一転廃棄の危機 大宜味シークヮーサー(11月1日)
http://www.okinawatimes.co.jp/article.php?id=88903