【恩納】恩納村村誌編さん室がこのほど、「恩納村誌第1巻自然編」を発刊した。村全体で2340種の動植物が確認されたなど、発刊に向けて実施された2009~12年までの動植物総合調査の結果などがまとまっており、村の動植物や地形、地質のデータが掲載されている。

発刊された恩納村誌をアピールする町田真理子さん(右)と幸喜邦恵さん=恩納村仲泊・村誌編さん室

 今回の調査では、県内では確認事例が少ないクモの一種「ツシマトリノフンダマシ」を複数見つけたり、本島内で減少している「オキナワトカゲ」を南恩納沖のヨー島で多く確認するなどの成果があり、村誌などでまとめられている。地形と動物の調査は、村内の米軍基地内の一部でも実施した。

 捕獲したクモや爬虫(はちゅう)類は標本として、今後、村博物館で活用していく予定。

 村誌編さん室の町田真理子さんと幸喜邦恵さんは「村誌は子どもたちには難しい内容かもしれないが、村の自然の豊かさを知って、足元にも関心を持ってほしい」と話した。

 村誌は1980年に発刊されているが、2008年の村制100周年を記念して再度発刊することになり、村誌編さん室を設立。第6巻まで発刊予定で、村誌編さん室では考古、歴史、移民、民俗、芸能、産業、沖縄戦など多くの分野の調査や資料収集を進めている。村誌第1巻は植生図や地質図が付録され、カラー印刷で574ページ。1冊3千円で、村役場総務課などで販売している。