崎山酒造廠(金武町、崎山和章社長)はもろみ酢をベースに、沖縄県産野菜・果物の発酵エキス、ビタミンや食物繊維などを加えた高機能ゼリー「レディスマート」を開発した。多くのアミノ酸などを含む、もろみ酢の栄養価を生かしながら、独特のにおいを抑えて飲みやすく、低カロリーに仕上げた。従来の健康飲料の枠を超え、ダイエットをサポートする栄養機能食品として付加価値をアピール。20~30代の女性を中心に、新たな市場を開拓していく戦略だ。

もろみ酢を使ったゼリー飲料「レディスマート」

商品開発に携わった崎山淳子専務(左)らスタッフ=金武町、崎山酒造廠

もろみ酢を使ったゼリー飲料「レディスマート」 商品開発に携わった崎山淳子専務(左)らスタッフ=金武町、崎山酒造廠

 もろみ酢は栄養価の高さから健康食品として認知されてきたが、独特のにおいや商品バリエーションの少なさが販路拡大の課題となっている。

 同社は国の地域産業資源活用支援補助金で「琉球もろみ酢復活販売計画」を事業化。携帯に便利で食生活に取り入れやすいなど消費者ニーズを検討し、ゼリーの商品化を決めた。

 「おいしさ」「栄養成分」「品質」の条件を満たすため、約1年半かけて試作。もろみ酢の栄養価を生かしながら、約20種類の県産野菜・果実を独自技術で発酵させた「植物発酵エキス」を配合。県産アロエ果肉の食感、11種類のビタミン、コラーゲン、食物繊維、大豆イソフラボンなど美容成分もプラスした。

 パッケージは持ち運びに便利なパウチタイプ。150グラム入りで、約120キロカロリー。青リンゴ、ピーチ、ナシの3種類の味を用意。価格は9個入り(各種3個入り)のセットで税別4千円から。自社の通信販売、関東の薬局チェーンなどで販売している。

 同社の崎山淳子専務は「お年寄り向けにカルシウムを強化すれば、介護食にも応用できる。長期保存を可能にする研究も進め、災害時の備蓄食品としても提案していきたい」と話している。