【西表島=竹富】沖縄の夏の気候に合った米の品種「ミルキーサマー」の栽培に西表島の農家が取り組み、14日、初めての新米販売が石垣市新栄町のファーマーズマーケット「ゆらてぃく市場」で始まった。

販売が始まった西表島産新米「ミルキーサマー」=石垣市新栄町「ゆらてぃく市場」

 ミルキーサマーは独立行政法人作物研究所が開発した品種で、県内では2007年から試験栽培を実施。もちもちとした食感で冷めても食味が落ちにくい「低アミロース米」で、弁当やおにぎりに向いている。

 夏場の気候でも収量が落ちないことから、県は全国で唯一、奨励品種に採用した。ひとめぼれを中心にした県内の2期米は夏の気候による収量減や全国の米どころとの競合で販路も限られていた。

 西表島では10農家が栽培に取り組み、同市場で3キロ千円、5キロ1600円のフェアー価格で販売。今年は八重山圏内だけの販売だが、来年は他の農家にも呼び掛けて収量を確保し、県内各地のファーマーズマーケットで販売する予定。

 農家の西大舛高均さん(38)は「試食した人の評判が高く、ひとめぼれに代わる品種として有望。栽培を広げ、おいしい西表島産2期米を届けたい」と力を込めた。試食後、新米を買った玉那覇有和さん(75)は「いつも白米ともち米を混ぜて食べているけど、この米はもちもちしていて、そのままでおいしい」と満足そうに話していた。