当選した前副市長の城間幹子氏は「市政のバトンタッチ」をアピールし、知事選当選の翁長雄志前市長と二人三脚のセット戦術を展開。課題の知名度アップにつなげて票を固めた。

テレビの当選確実の報道にガッツポーズで喜ぶ城間幹子氏(前列左から3人目)と支持者=16日午後8時すぎ、那覇市久茂地の選挙事務所

 「那覇市政初の女性市長」を訴え、女性の視点を生かした子育てや福祉施策も浸透。30年余の教職経験を生かした教育施策をはじめ、市教育長や副市長として翁長市政を支えた経歴を前面に出し、幅広い層を取り込んだ。

 市議の運動も活発だった。市議会現有議席38人のうち市議会最大会派で保守系の新風会11人をはじめ共産、社民、社大の市議を合わせ計22人が支持、なは民主の2人が支援した。各市議の後援会組織のほか、首里、真和志、小禄、旧那覇地区の4地区を拠点に各地盤に浸透。経済団体、教職員OB、労組も活発に集票した。

 政策では最大争点に米軍普天間飛行場の辺野古移設問題を挙げた。知事選と連動して市長選でも有権者の関心を引きつけ、県都の課題とともに基地問題が一地域の問題ではないことを印象づけ、支持を拡大した。

 一方、与世田兼稔氏(64)は、自民党県連の候補者選定が難航し、出遅れたことが最後まで影響。知名度も浸透しなかった。公明党の推薦は得たものの、普天間問題の対応から知事選で公明が自主投票に回ったため、仲井真弘多氏との相乗効果も十分得られず、最後まで巻き返せなかった。(選挙取材班・吉川毅、又吉俊充)